2007-01-01から1年間の記事一覧

『殺戮姫』終了に寄せて

週刊チャンピオンに短期連載中であった『殺戮姫』が先週終わった。『私は加護女』の後作品だったこともあって読んでたんだけど、ちょっと気になったことがあったので書いておく。それはもう最初っから短期連載にするつもりでしか書いてないようなプロットに…

ヘーゲルと論理学の関係メモ

ヘーゲル『精神現象学』をちまちまと読む。ヘーゲルの書き方はある意味とても雑で、きちんと腑分けしていれば(同じ言葉を何度も使うようなことをしなければ)いいのにと思うことが何度もある。この書き方で矛盾とか止揚とか書かれてもあまり説得力がないよ…

超私信

僕は少し知っていたので、最初の時点ですぐどのことを言おうとしているのかはわかったし、実はそれを既に入手していたりします(あと出しじゃんけんな言い訳だけど)。地元の本屋では棚に並んでなかったので探してもらいました(これはずかしいんでたぶんデ…

ヘーゲル『精神現象学』asin:489642039X

主人と召使(奴隷)の関係からストア主義、懐疑主義、不幸な意識のあたりを。よく論じられるところだけあって面白い。 しかし、ストア主義以降の話が中二病の分析にしか読めない。訳者は訳注で竹田青嗣さんを引いているけど、竹田さんの解釈だとそれぞれが平…

ジョージ・バークリ『人知原理論』、大槻春彦訳、岩波文庫、1958。asin:4003361814。 ちょっと読んでみたんだけど面白い。観念論といってもドイツ観念論的なものとは違い、むしろ現在の言語哲学のような感じを受ける。言語の濫用の話とか読むと感覚与件の話…

雑誌のゲーム記事

その後PS系の雑誌をパラ読み。悪魔城ドラキュラXクロニクル、アネットの扱いがあまりに予想通りに落ち着きそうで少し落胆。はっきり言ってSFCのXXの展開のまんま(ちなみに僕はPCエンジン持ってなかったからこっちが初リヒター)。もうちょっとヒネってほし…

ゲーム記事の雑誌

『CONTINUE』を読む。ひさびさにいい配置というか編集、企画が僕に対してストライクな雑誌だった。『ゲームセンターCX』の有野課長と藤原氏による魔界村についての対談、ラレコさんとニポポさん(from トンガリキッズ)とサエキけんぞうさんによる対談、押切…

今さらながらの感想

実は3週間ほど前に某会の勉強会に参加していたわけだが、今さらながら感想を書いてみようと思う。メールでもいいんだけど、書こうとしてみるとあまりにもネタがわかりにくいのでここに書いて見る。テーマとしては神話、記号学についてのもの。神話といえばロ…

メルロ=ポンティ

今日はメルロ=ポンティの『眼と精神』を読んだ。メルロ=ポンティは少し前にかじったことがあり、ある二次文献については読書会までやったことあるんだけど、今読み返すととても難しいことが今さらながらわかる。比喩や言い換えが多く、わかりやすそうでとっ…

太宰と吉本の会話より

ちょっと有名なエピソードである、男の本質は優しさ、マザーシップだという話。最近ちょっと思い出すことがあって、同時に次のような疑問も当然出てきたわけで。「じゃ、女の本質って何よ?」直観オンリーで結論を出してしまうなら、それはホスピタリティ(…

しつこく

サイレントヒルの話を(リファラ見たらこの話題で検索かけてくる人多かったので。攻略情報らしきものは何も書いてませんので、悪しからず)。ある意味週1回よく飽きずに続いている自分がすごい(ゲームしかしてないわけじゃないけど。そういうツッコミも実は…

雑記

車の中でCDを聞いてたら偶然『月天心』『一青想』に『evergreen』がはさまれていた。…べつに他意があるわけではないんだけど。 小林武史がうらやましい…もとい、どれも名曲だな。 ちなみにそのとき聴いていたマンデイみちるの「You make me」と一青窈の「SUN…

レスポンス可能性=責任

昔の記事にコメントがついていた。こういうのは自分で考えるよい機会だったりするのでいろいろ付け加えてみる(今ちょっと考えてみたらが批判とか同意とか、そういうはっきりした対話ではなく、かなりだらだらした感想になったので)(元校正の血が騒ぐが、…

ジョニーはムチを使いすぎた。

『悪魔城ドラキュラ ギャラリー オブ ラビリンス』より。 たしかジョニー(『ヴァンパイアキラー』主人公)は計5つの城をまわって、他の主人公が3段階のパワーアップしかしないところを4段階パワーアップしていたはず。使いすぎには違いないけど、調子乗…

サイレントヒル・アーケードさらに続き

今日は340k越えでランク入り(40/50なのですぐに消えるだろうけど)。ムダ撃ちが減りました。しかし、未だコンティニューなしでは何ともなりません…(2-2に何とかたどり着き、スクレイパー達に斬られてしまう)。今トップレベルは1ステージで300k稼いでいる…

抜き書き

『絵葉書』の中から。さっきのヘーゲルを思い出しながら。 私は、共通の言語の中で君の方向に向けて語るのも、したがって書き、意味するのも、恥ずかしいと感じる、あたかも(以下空白)(邦訳p16) 「君の方向に向けて語る」以上、「意味」してしまう。ラブ…

覚え書き

考えていることがあるので、それが文章になるとしたらという仮定の下、その一部になるだろう文章を書いてみる。オン書きというやつなので注意。 そもそも今までの事例を無意識と読んでいいものかどうかという疑問は常にある。例えばサールは『MiND』で無意識…

やっと来た

amazonに注文してから1ヶ月近くしてやっと来た2冊。 絵葉書 I -ソクラテスからフロイトへ、そしてその彼方 (叢書言語の政治 14) モンティ・パイソン大全 (映画秘宝コレクション) 『絵葉書』はどこまで読めるかわからないけど(おそらくはなぞるような読み方…

サイレントヒル・アーケード続き

前回よりもう少し練習して今3〜4コインクリア、30kごえといったところ。ザコ敵をひるませつつ(これが結構デカイ。ロケテストのころは全然ひるまなかった)頭を撃ち抜いていくのだが、正確な射撃が求められるという、緊張を強いられる部分が多いような気もす…

サイレントヒル・アーケード

はじめました。 狙い重視のシステム、リロード方式、ボスの攻撃キャンセルなど、かなりHODの1っぽい。ロケテスト版と比べると細かい点で改良されていて、ゲームの作り方について勉強になった。 連射速度の上昇 前ほど違和感を感じない程度に連射速度がアップ…

読んだ本&一言

『フューチャリスト宣言』梅田望夫+茂木健一郎著、ちくま学芸文庫、2007。 ちょっとした時間ができたときに読み飛ばした本(それぞれの単著本ではちょっと時間が足りないと思ったので)。ドゥルーズの構造主義論文の最後引用しようと思ったけどあまりに安易…

勉強会そのほか

とある勉強会に参加する。顔をつき合わせて本を読む、というのがひさびさ。一人で読むのも大事なんだけど、こういうところにいる、というのもまた大事。ちょっと遠いところでの開催だったので泊まらせてもらう。「フィヨルドの恋人」を中心とした「水曜どう…

月刊すらあやしい

気づいたらまる2月ほど更新していないことに気づく。生存報告。

思い出し

レジスタンスって言葉を最初に覚えたのも(10F)、人がモノのように見えるときもあるけどモノではないところもあると気づいたのも(真の最上階)子どものころ遊んだ某ゲームだったような…。アレって何気に深い?

『今こそマルクスを読み返す』廣松渉、講談社現代新書、2000。

連休中、実家にあったのを持って帰ってきたもの。何となく読み始めたのだが、面白かった。廣松さんの文体を「ハードコア」「ヘビメタ」と評したのは内田樹さんだったが、僕なりに言い直すとすれば非常に形式的に思えた。ひたすら問題を形式化し、計算してい…

本屋に行ったのに

デリダのレジスタンスが売ってなかった。冨田恭彦さんの本もなかった。ちょっと残念。

ナースとムチを求めて

話は思い切り変わって。偶然立ち寄ったゲーセンでアーケード版サイレントヒルのロケテストを発見したので、早速遊ぶ。ちなみにサイレントヒルは3、4クリア。ガンシュー好きでもあるのでやらないはずがない。3ステージ遊べるようになっていた(3ステージと…

購入

で、それらの話をし、僕一人になったところで本屋に行き、以下のものを購入。 『行為と出来事の存在論』柏端達也著、勁草書房、1997。 『近代の観察』、ルーマン著、馬場靖雄訳、法政大学出版局、2003。 …まったく意識してなかったはずなんだけど。無意識に…

友人との会話

前連休中に友人と会い話をする(もうおめでとうございます、って書いてもいいのかな?)。専門的な話もすればそうでない(けれども、結構大事な)話もできるところはさすがだと思った。ただ、話をすすめてわかったのはどうもテキスト平等主義的というか、言…

彼女たちに。「社会派といえば、シリアスに政府を告発するロックばかりが存在し、お婆さんが突如爆発するような音楽が存在しないのは何故だろう?一方でお婆さんが突如吹っ飛ぶ映像の啓示的、知的な刺激なしには、シリアスにポリティックに対峙する激しい音…