2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

二人称、あるいは西川君が気絶してもトラウマさんところの探検隊を呼ぶという必要がないのかもしれないということについて

こちらは『生命と現実』、特に序文について。 対談に先立ち、序文において檜垣さんは木村さんの考えの紹介を行っている。その中で木村さんの基本概念の<あいだ>を取り出し、「そうした<あいだ>で示されるのは、二人称の知のモデルとでもいえるものではな…

訳語2(It uses four letter words,Twice!!)

こちらは『アンチ・オイディプス』の最初の文について。 「<それ>は排便し、愛撫する」(上巻p15)。 これはハードカバー版の訳者あとがき(p516)によると、英訳は”It shits and fucks.”であり、実は相当どぎつい言葉であることがわかる。いわゆる四文字…

訳語1

『生命と現実』木村敏/檜垣立哉、河出書房新社、2006。ISBN:4309243940 『アンチ・オイディプス』上下、G.ドゥルーズ/F.ガタリ著、宇野邦一訳、河出書房新社、2006。 ISBN:4309462804、ISBN:4309462812 の二冊を買う。前者はとりあえず一度読み、後者はパ…

パーマネント野ばらISBN:410301931X

サイバラ画伯の本。生きるということは行き急ぐということも含んでいて、それは死に急ぐということでもある。また、休むということは生きていく上で必要なことだがそれは限りなく死に近い状態である(なぜか今『あのころはフリードリヒがいた』の最終場面を…

で、

今は判断力批判に進む前に乱読期を作っていろんな本をパラ読み中。 『受動的綜合の問題』ISBN:4772004475、いわゆるフッセリアーナ中の一つなんだけど、これを読むと草稿研究が必要だということがよくわかる。現象学的分析が細かく、具体的。どうしても『イ…

読了

カント『実践理性批判』。カントの本を読んでいると浩然の気が養われる感じがする。目の前のことを、それも近視眼的に見て(あわててしまって)いたときに、ちょっと気が楽になったことがあったが、そういう力がカントの本にはあると思う(追記。『純粋理性…

listener2

最近は家でFMラジオを聴くことが少なくなり、主に休日中の運転中の車でというシチュエーションが多くなった。そうなると自然に山下達郎と松任谷由実がそれぞれ担当している日曜昼のラジオを聞くことが多くなる。正直なところ二人のことをよく知っているわけ…