2006-01-01から1年間の記事一覧

ごあいさつ

ということで、今年もおそらくこれが最後の更新になるかと思う(帰省のため)。定期的に読んでくれている人、もしいてましたらどうもありがとうございました。また、コメントをつけていただいた方々もまたありがとうございます。コメントもらうとすごく喜び…

今さらながら

M-1、チュートリアルが優勝。僕が昔大阪にいたときにみたのと違って、ボケの徳井さんの方が数段レベルアップしていた印象。笑い飯は応援してるし、マジでがんばってほしい。今回に限っていえばチュートリアルのボケの深さと早さが人一倍以上(異常?)だった…

ヘーゲル『精神現象学』牧野紀之訳、未知谷、2001。ISBN:489642039X。

序言をちょっと読んでいる。発展していくことへの楽観主義というか積極性がヘーゲルを傲慢に見せたり、あるいはオトナとしての哲学者に見せたりするのだろう。訳す上での補足が多く論理的に意味を取りやすいが、だからこそ補足抜きで一度読んだ上で補足入り…

『判断力批判』、遅々として進まず。激ムズだが面白い。ゲーテがファウストに悪魔と取引させてまで入手させようとした世界の美しさについて、カントは神の子と言う立場から理屈だけで切り開こうとしている(境界線を引き、そこに立ち止まろうとしている)印…

事件は現場で起きているんだと考えてしまうと

ゲームについて書いてたらid:kuboakinoriさんから面白い話を聞くことができた。ゲームのリアルさはリアルにゲームを作っていることではなくて、リアルに反応してしまうことにあるんだというような話。もちろん事態はそんな簡単な話ではなくて、その二つが不…

立ち読みしたのを中心に

その後本屋では師匠に当たる人の論考を立ち読み(さすがに上5冊買うと買えなかったので…)。またファミ通で奇々怪界2が出ることを知ったけど、…キャラクターをみてちょっと不安に。方向が違うような、そうでないような。まあ中身がよければいいんだけど。昔…

大人買い

本だけど、岩波文庫から大事な2冊。 ISBN:4003400712 ISBN:4003367324 上のは1巻めにリンク。 下のなんかは箱ごと買い。リンクは2巻め。何で1巻めがはまぞうで出てこないのか。あとは ISBN:4588008560 こっちなんかじゃなくって、 ISBN:4003366913 こっちを…

5年たってる

ふとつけたテレビで一青窈さんが出てた(ふと、って書いたけどこれ絶対『ガキ』見ようとしてたからだわ)。もらい泣きのロックバージョンをライブでやっていた。で、またふっとよぎったのは君ではなく、これまでの記事。意図的な句読点がうたれている歌詞、…

さすがにバレた

コメント欄が膨大になっているこの記事、コメント欄のとおり元ネタとしてid:kuboakinoriさんからついにツッコミがとんできた。まああれだけさわいでたらばれるよな。 で、さすがと思うのが 抜粋の意図としては、精神病治療において「治る」ということが二人…

三つの事情とともに精神分析を理(/誤)解する

新宮一成『ラカンの精神分析』、講談社現代新書、1995。 僕はラカンがいまいちよくわからない。正確に言うと、ラカンの解説ですら(一般にわかりやすいといわれる本書、あるいは内田樹さんや東浩紀さんの本での説明ですら)わかったという実感、腑に落ちると…

まだ正直しんどい

季節の変わり目。当たり前のように風邪を引く。自己嫌悪。

二人称、あるいは西川君が気絶してもトラウマさんところの探検隊を呼ぶという必要がないのかもしれないということについて

こちらは『生命と現実』、特に序文について。 対談に先立ち、序文において檜垣さんは木村さんの考えの紹介を行っている。その中で木村さんの基本概念の<あいだ>を取り出し、「そうした<あいだ>で示されるのは、二人称の知のモデルとでもいえるものではな…

訳語2(It uses four letter words,Twice!!)

こちらは『アンチ・オイディプス』の最初の文について。 「<それ>は排便し、愛撫する」(上巻p15)。 これはハードカバー版の訳者あとがき(p516)によると、英訳は”It shits and fucks.”であり、実は相当どぎつい言葉であることがわかる。いわゆる四文字…

訳語1

『生命と現実』木村敏/檜垣立哉、河出書房新社、2006。ISBN:4309243940 『アンチ・オイディプス』上下、G.ドゥルーズ/F.ガタリ著、宇野邦一訳、河出書房新社、2006。 ISBN:4309462804、ISBN:4309462812 の二冊を買う。前者はとりあえず一度読み、後者はパ…

パーマネント野ばらISBN:410301931X

サイバラ画伯の本。生きるということは行き急ぐということも含んでいて、それは死に急ぐということでもある。また、休むということは生きていく上で必要なことだがそれは限りなく死に近い状態である(なぜか今『あのころはフリードリヒがいた』の最終場面を…

で、

今は判断力批判に進む前に乱読期を作っていろんな本をパラ読み中。 『受動的綜合の問題』ISBN:4772004475、いわゆるフッセリアーナ中の一つなんだけど、これを読むと草稿研究が必要だということがよくわかる。現象学的分析が細かく、具体的。どうしても『イ…

読了

カント『実践理性批判』。カントの本を読んでいると浩然の気が養われる感じがする。目の前のことを、それも近視眼的に見て(あわててしまって)いたときに、ちょっと気が楽になったことがあったが、そういう力がカントの本にはあると思う(追記。『純粋理性…

listener2

最近は家でFMラジオを聴くことが少なくなり、主に休日中の運転中の車でというシチュエーションが多くなった。そうなると自然に山下達郎と松任谷由実がそれぞれ担当している日曜昼のラジオを聞くことが多くなる。正直なところ二人のことをよく知っているわけ…

再び棚からひとつかみ

本d(略)。ジル・ドゥルーズ「神秘家とマゾヒスト」宇野邦一訳、『無人島 1953-1968』前田英樹監訳、河出書房新社、2003。ISBN:4309242944。ドゥルーズがどうマゾヒズム(-サディズム)を考えているかが何となくわかる。僕はこれまでドゥルーズは「マゾッ…

某書店のギフト券が来ていたので、検討の結果ハイデガーの『現象学の根本問題講義』ISBN:4423196344(リンク先は創文社版だが、注文したのは作品社版)を注文する。これは前に書いたように、木田元さんグループが訳しているのでどうなのかちょっと気になって…

犬丸りんさん亡くなる

ショック。ただ僕は「おじゃる丸」作風はもちろんその癒し系もあるけど、犬丸さんの日常に対するちょっと横目視線に支えられている部分が大きいと思うので、単純に意外だとも思わないところはある。個人的には『めろめろ』ISBN:4043457030重視のものになって…

実践理性批判(以文社、宇都宮芳明訳、2004)

もうちょっとで第一編終わり。今晩気合入れて読むか。

タイムクライシス4

やっとスコア欄に星がついた。 ステージ1をノーミスでいけたのが大きかった(今でも調子悪いとプロローグで2個持っていかれたりするし)。 しかしこれでハイスコアする人はすごいよ(アルカディア見たら前の日記で話した人は全国二位!すごすぎです)。

棚からひとつかみ(by山下達郎)した本から

本棚ないけど。フッサール『イデーン1−1』渡邊二郎訳、みすず書房、1980。ISBN:4622019167 所収の「あとがき」を読む。唐突に(オレが開発した)現象学こそ哲学(の問題)を解決するものなんだとか、イデーンは今読むと不完全なところあるけど、大体のとこ…

退却戦を戦い抜く

これはもう一人とメッセンジャーで話したことがもと。 上記のid: kuboakinoriさんと話したときも思ったけど、みんながどんどん偉くなっているなと、まるで『できるかな』(および『できるかなリターンズ』)の新保(信長)さんみたいなことを思う。今回話し…

思いつきの酒飲み話(ニーチェの師リッチュルによる『悲劇の誕生』評)

時々話題にもして、コメントもくれる大学時代の先輩(はてなで書いてるし、id: kuboakinoriさんとしておこう)とメッセンジャーで話したときのこと。その中の話にインスパイアされて考えたことを二点ほど書き記しておこうと思う(表題は本人がメッセンジャー…

有朋自遠方来不亦楽乎

メッセンジャーを使いながら話すことの多かった今週。言ってみれば「できかけ」のアイディアを話してくれるのでとても面白かった。以下はそれらに触発される形での感想(注:学者の「卵」(一人のイメージは本当に卵だけど)が話してくれた「できかけのアイ…

映画ドラえもんは今度もリメイク

今度は魔界大冒険だそうです。ネタ切れしたら使い回しですか?いや、通常アニメ版だってそうなのかもしれないけど。大長編をリメイクするのはなんか違うと思う。

中島らもさんの雑誌掲載分を取りまとめた 『君はフィクション』ISBN:4087748197 『何がおかしい』ISBN:4861911869 が発売されたので読む。前者は最後の作品としてところどころ(例えば鈴木創士さんの『中島らも烈伝』、pp.159-161)には書かれていた「DECO-C…

独り言

エリック・アイドルのスケッチと嘉門達夫の笑いの類似性。<ナッジナッジ/お話の時間>、<「伝家の宝刀」内の「妄想」/同アルバム内「ショートソングPart4」><肉屋スケッチ/丁寧と乱暴が同居する男>。余談:エリックについて言えばその後の「新聞販売…