2008-01-01から1年間の記事一覧

しかし

僕はものわかりが悪い。賭けという形式では考えていなかったが、時間と様相がどうも関係あるのではないか(その意味でフッサールの『経験と判断』はもうちょっともの足りなく感じた)、とか考えてたら前に教えてもらった九鬼の文章にまさにそういうことが書…

美学的、倫理的。

かっこいいという言葉について。 美学的な価値を持つと同時に倫理的な意味も持つ。 「〜がかっこいい」というと倫理的な意味が先走りやすくなる。 むしろ倫理が美学の名の下に押し付けられてしまう。 あくまで美学的な価値を忘れてはいけない。 九鬼の「いき…

『賭博/偶然の哲学』檜垣立哉著、河出書房新社、2008。

まずはこの本がリーマンショック後の不景気の中で、相撲の八百長騒ぎがあり、ギャンブルによって身を持ち崩していく人たちのニュースにあふれかえっている、そんな中に出版されたことに驚く。(追記:とか書いてたら「厚生労働省」(p156)事務次官を狙った…

最近聞いた曲

スガシカオ『ストーリー』 椎名林檎『幸福論』 JUDY AND MARY『DAYDREAM』 スガシカオの歌詞がいい。愛なんてものは腐るほど使われて、実際腐っているのだけれど(「生臭いキス」)、だけどそれこそが言葉を生き延びさせていくことでしかない、ってのをよく…

モッシュのその後

id:kyudouさんがモッシュについて、とてもよい文章を書いている(といっても僕はモッシュをこの文章で初めて知ったわけだけれど)。そういえば最近印象的だったのがめざましテレビでチャットモンチーが早稲田かどっかでライブをした際に殺到するファンがいて…

小室哲哉氏捕まる

ニュースを見ていた中で。「簡単に歌える歌から本格的な志向をもつ歌へと流行が移り、彼の歌は人気がなくなっていったのだろう」とか言ってた評論家(だったと思う)に一言。モーニング娘。は?

まとめ書き

若干古いものも混じっているけれど。

ここのところ読んだ本。 『経験と判断』フッサール著、長谷川宏訳、河出書房新社、1977。 『リアルのゆくえ』大塚英志+東浩紀著、講談社現代新書、2008。 『木田元の最終講義』木田元著、角川ソフィア文庫、2008。 『経験と判断』は面白かった。ランドグレ…

記号学会

行ってきました(3週間前だけど)。ただ、1日目は見てないのでなんとも言える立場にありません。駆け足でコメントのみ。 佐古仁志「生態心理学の新たな基礎付けに向けて―ジェイムズからパースへ」 発表後原稿をもらう(ありがとうございました)。内容はア…

た・か・く・ら

嘉門達夫さんの小説asin:4594055389。いい話。以前はモンティ・パイソン(特にエリック・アイドル)と嘉門さんは似ている、なんて書いたけどこういうのも悪くないよね、とか思って読む。しかし、『遺稿集』asin:4062145103に続き、小説が湿っぽい実話系に偏…

悪魔城ドラキュラ新作

「闇の呪印」を今さらながら解いていたところに。今度はDSだとのこと。一部画像や動画も見られるようになっている。しかし、一部のボスはどう見ても魂斗羅にしか見えない(カニっぽいのとエビっぽいの)。もう悪魔城スピリッツとか出せばそれはそれで買おう…

哲学はなんの役に立つのか、あるいは締め切りに間に合わなかった話

もう一つ友人から聞いた話より。僕の友人は研究者の卵であり(というか卵率相当高い)、奨学生(といっていいのかな?)としてがんばっているわけだけれども(この奨学生率も高い。みんな優秀(過ぎ)だと思うと同時に、自分が就職したのはある意味間違いな…

sens

以上、記憶と意識の徒然なるままに出来事を記したが、ここからはその会話の中で印象に残ったことを。 友人たちの中で何回か出た話として、デカルトの「良識」があった。デカルトによれば良識は誰しもが「十分に具わっていると思って」おり、「自分が今もって…

旧交を温める。

このところの10日間ほどは、学校で一緒だった人たちと会うことができた。久しぶりに会ったのにいろいろお世話になって(買い物、道案内、食事、エトセトラエトセトラ…)、本当に感謝している。「持つべきものは…」と言って甘えの言い訳にしてはいけないのだ…

自由

人としての自由と音楽としての自由、その二つの組み合わせとして私は音楽をしたい。 みたいなことを木村カエラさんが今日のラジオで言っていた。なんか感銘を受ける。フッサールが草稿では「われわれなるものは反復可能性のなかで生きているのであり、歴史の…

桜について

この時期(といってももうだいぶ過ぎたかもしれないけど)桜の木の下を通るのが楽しい(死体が埋まってたとしてもそれはそれでかまわない、と思わせる)。今年(この歳になって)気づいたことだが、ようやく僕にもつぼみとか五分咲きとか、そういったものが…

完パケ力

最近出ているエドはるみさんについて。笑えるのか、と言われると答えに窮してしまうところがあるのも事実なのだが、安心してみていられるのもまた事実だと思う。1ネタ1ネタを完全に仕上げてきているところがそうなのだと思う。しかしそれは完成度ではない…

引っ越し終わる

まだ細々としたものが残ってはいるけれど。生存報告を兼ねつつ。

現象学関係

新田本がよかったのかちょっとハマリ中。 『イデーン1−1』asin:4622019167 「自然の空間性の現象学的起源に関する基礎研究」 『フッサール『幾何学の起源』講義』asin:4588008153 前者は通読中。第二章まで読めた(初!)。後者二つはよくわからないけど(…

勉強会に出席。おそらくこのペースでしか出席できないだろうけど、やっぱり刺激になる。何よりこの日前後の読書量は明らかに上がっていた。途中自分の卒論関係の話になり少し焦る(なんでみんな覚えてるの?)。論文等をやり取り。

訂正

同じく。『ユリイカ』の表紙、シチュエーションは違うみたい。目次くらいちゃんと目を通しておけよ>自分。

追記

先日の日記の『L change the worLd』にて。とある雑誌を立ち読みしていたところ、"L"を演じている松山ケンイチさんのインタビューが読めた。この映画にはいろいろな感想があるが、それが"L"の完成度が高いことを前提にしたものであるということに気づかされ…

ユリイカ

「砂漠のスカラベ 中島らもの小説世界」 二点だけ。 一点目はドゥルーズのベーコン論(対談者の2人はフランス文学者でもある。多少フランス哲学をかじっていた僕にはここも嬉しい)を呼び水にして話す「身体」「肉体」「肉」の話。「身体」と訳されるcorpsは…

ひとりごと

某本の某一節を読んで。 かつて自分がリアルに聞いたことが反復されてた。

プラマイゼロ

3冊家に持って帰って、3冊新しい本を買ってしまった。しかも本が大きい分、厳密にはプラマイゼロではない。 『ユリイカ』2008年2月号。asin:4791701747 中島らも特集。『全ての聖夜の鎖』、中島らもさんと浅田彰さんとの対談(「悪いのは医者と軍隊だ!」け…

連休。 『L change the worLd』を観た。『DEATH NOTE』のLを主人公に据えてのスピンオフ作品とのこと。中田秀夫監督らしい見せ方はよかった。以下感想はなし。ただ、このままだと「スピンオフ」の言葉の価値は「インスパイヤ」の言葉の価値と同じ運命を辿る…

さっきのことといま話題のことを組み合わせるとこうなる

ものすごく中華料理が食べたくなっている。本格的なものというよりレトルトみたいなのでいい。…タナトス?

上の二つ、それぞれそのときに読んでいた本 『心身の合一』asin:4480091149 『哲学個人授業』asin:4862380689

メルロ=ポンティ(関連)を読みながら運転するとこうなる

車同士をすれ違わせたり狭い道路を通るときは意外にサイドミラーを見ない(ちゃんと見るけど)。なんか感覚が車体に延びている。物体の本性が延長、とかいう哲学の基本がようやくわかる。

メルロ=ポンティを読みながら食べるとこうなる

昼食をとりながら思ったこと。 この食べ物の見た目を僕は押し付けられているんだと思う。そのときは豚肉の生姜焼きだったけど、その肉と脂身の割合(体脂肪率!でも赤身多くて美味しかった)、喫茶店の主人が味付けしたその味付け、そういう見た目を食べ物は…