完パケ力

最近出ているエドはるみさんについて。笑えるのか、と言われると答えに窮してしまうところがあるのも事実なのだが、安心してみていられるのもまた事実だと思う。1ネタ1ネタを完全に仕上げてきているところがそうなのだと思う。しかしそれは完成度ではない(完成度はまだまだ伸びしろがある)。強いていえばそれは完パケ度というべきか、1ネタを完結させる力がある、ということではないかと思う(僕はここでモンティ・パイソンがアドリブなしで、つまり完璧にリハーサルをやった上で「シリー・ウォーク」や「ナッジ・ナッジ」をやっているという事実を思い浮かべている)。エドはるみさんのギャグが基本的にオチに使われている、というのもその傾向を強めているとは思うけれど(「あるある探検隊」が完全なつなぎ、「武勇伝」がつなぎ〜オチと考えると面白い)。また、そう仮定した場合、いわゆる「ひな壇」ポジション的な仕事もこなしながら(つまりはアドリブが要求される)完パケ度の高いネタをやっているということで、笑いの形式というものがあるのだとすれば、古くて新しい。