最近聞いた曲

スガシカオの歌詞がいい。愛なんてものは腐るほど使われて、実際腐っているのだけれど(「生臭いキス」)、だけどそれこそが言葉を生き延びさせていくことでしかない、ってのをよくわかっている。別にこれは愛という言葉だけじゃなくて、平和とか、幸福とかおそらくずっとよい価値をもつ概念にはつきものだ。

幸福、と出たところで椎名林檎さん。椎名林檎さんはほかの曲では意図的に不安定さを出しているようで、実はこの曲が一番ぶれているような気がする。他の歌手とかは普通デビュー曲にはブレがない(なさすぎるから曲を出し続けていくうちにスタイルが変わっていく、いいことかわるいことかはわからないけれど)のに、何か逆立ちをしているようなぶれを感じる(深夜ラジオの5分番組を幸福論出してすぐくらいの椎名林檎さんがやっていたという僕の記憶がそう思わせているのかもしれないけど)。

JUDY AND MARYはこの曲が一番好きだ。一番JAM的ではないようだけれど。