2006-01-01から1年間の記事一覧

実際に読んでみた

先日のコメントを受けて市野川さんのベンヤミン論を読む。ベンヤミンの『暴力批判論』の原文を読み解くことでよりベンヤミンの文章が持つ両義性(と言うべきか?市野川さんははっきりした解釈を示しているし。むしろベンヤミンの持つ複雑な、悪く言えばいや…

強弱のポイント

菊地成孔×UA『cure jazz』asin:B000FVQNAU を買う。僕はUAの露出癖的なジャケットがあまり好みでなかったのだが(その意味でこのジャケットは意外だった)、そのゲテモノ的強さ(ってこれ褒め言葉なんだけど全然褒めてないな。だけど、土偶が母性のグロテス…

読んだ本

帰省中なので適当に選んだ本である 『法の力』ジャック・デリダ著、堅田研一訳、法政ウニベルシタス、1999。ISBN:4588006517 の第二部、「ベンヤミンの個人名」を読む。前にも書いた、ベンヤミンの出してくる二項対立はそれら自体が相互にたえず干渉しあうも…

観た映画

MI-IIIとスーパーマンリターンズを観る。 MI-III。ストーリーの密度のブレが激しい。ネタバレが唐突だったり、大事なイベントのカット(人質を助けるためあるアイテムを手に入れる必要があるのだが、そこの入手過程は他の活躍に比べて大幅にカットされている…

実家に

帰省。知らない間に変わっていくわが実家。某前後番組のBGMが頭の中をループする。母娘ケンカを適当にあしらいつつ、火曜日には仕事に戻る。 それにしてもこの連休は休んでよかったと思う。なんか閉塞気味だった気分がちょっと快方に向かったので。

意識の流れと時の流れ

意識の流れと時の流れは違う。意識は反復するからだ。時は反復しない。時の流れに意識の流れは引きずられるが、一方でそれに抗うかのように反復する。意識が反復することを的確に見積もることが必要だ。

『実践理性批判』宇都宮芳明訳、以文社、2004。ISBN:4753102319 注釈と本文を往復して読むと面白く読める。最近カントばかり読んでたのでちょっと飽きているのかもしれない。たまにこういうことはある。 『フーコーコレクション3 言説・表象』ISBN:4480089934…

一時停滞

なんか本を読む気になれない。水泳もさぼった。暑さにやられている、というわけだ。 休日は気分転換とばかりにタイムクライシス4をクリアした。前にシューターの人とも話したことだけれど、僕も今回はステージ1が最大の山場だと思う。ステージ1を投げ出さず…

カントの生命論的展開?

以前買った二冊の本を読み直す。 現代思想2006年7月号 特集=幾何学の思考(所収の論文) 生きていることの科学 生命・意識のマテリアル (講談社現代新書) 前者の論文ではカント―フッサールのラインでは若干カントよりになりながらもそこから違うものを取り出…

過去の日記のもあるとおり僕は多少ガンシューティングをやっているのだが、今回地元の全国レベルガンシューターの人と話す機会を得る。その人のブログも読んだけど、過去HOD3をやってたときにランキングに名前を残していたので向こうも名前だけは知っててく…

そう言えば

前回の日記での論文再読し忘れた。もう一度読み直して(『純理』を読み終えて)書評書くつもりだったのに。なかなか予定通りには進まない。

And now for something completely different.

空飛ぶモンティ・パイソン VOL.2 [DVD] を買う。この巻は芸達者なパイソンたちが目立つ。警察官スケッチ、オウムスケッチ、ベッドスケッチ、「ミー・ドクター」スケッチ…。下手すればこっちがついていけなくなるような速度(前巻でいうナッジナッジスケッチ…

純粋理性批判

先験的弁証論(高峯一愚訳による)まで読む。それなりに感動する。まず一つはこの本が時間をかけてかかれたものだと言うことが実感できたということ。それは時間の積み重ねだけが持つことのできる力がある(同時にこれを3ヶ月で読んだ気になるのは無謀だとい…

買い物

買った本。 現代思想2006年7月号 特集=幾何学の思考 これは友人のデビュー論文(以前校正していたのはこれだったりする)が掲載されたので。改めて読み直すと焦点が絞られている印象を受ける。あまり知られていない人について書くとき、焦点を絞ることは難し…

初泳ぎ

プールに行き、泳ぐ。1時間で1kmほど。他の運動と違って暑くないし、苦しくないので楽しい。あと、泳いだ後の重力の感じ方がたまらない。全身がだるいのでおそらく近日中に筋肉痛になるだろう。

メモ

知に対するのは信か愛か。西田幾多郎も読んでみること。

休みらしい休み

土曜日に家事系の雑事を行い、日曜日に少々の運動と読書(カントはアンチノミーのところをダラダラと。しかしこいつは伏線をよく張るよ)。こういう消極的休養と積極的休養のバランスがとれた休みを過ごすと、休んだという気になる。

少し先取りで

友人の書いた論文を読む。校正。情報交換をしながら。近日中に公刊されるらしいので、そうなったら入手して再読することにする。面白かったけど難しかったので。

パンチが(止まら)ない

モンティ・パイソンネタ2つめ。 そもそも僕の中にモンティ・パイソンを観なければいけないという強迫的な観念が生まれたのは『発熱!猿人ショー』とDCPRGが何らかの形でモンティ・パイソンにつながっていたことにある(まあそのつながりを見つけたのは自分…

モンティ・パイソンと女性

週末は風邪を引いていたので『空飛ぶモンティ・パイソン』を見返す。第2シリーズも結構面白いことに気づく。何回か見直さないとわからないところもあるにはあるけれど。 ところで、モンティ・パイソン(ここでは『空飛ぶ〜』限定の作品を指す)と女性との相…

チェックの遅れが悔やまれる

過去の日記にコメントをいただく。コメント欄にも書いたけど、どうもありがとうございました。

遺稿というものについてのメモ

小泉義之さんの『病いの哲学』を読みながら考える。遺稿というものは、遺したものという意味でその人の死を意味する。その人の病いを「なかったことにし」、生きているときの声がそこにあるかのような響きを持つものではないか。この意味において死後出版を…

『ヒューマニズムについて』ISBN:4480083529

ハイデガー著、渡邊二郎訳、1997、ちくま学芸文庫。 『純理』の口直しに。積読本の中からざっと読んだ。いわゆる後期思想に属する本なわけだけど、ハイデガーは『存在と時間』にも言及し、ハイデガー自身が何を言いたいのかを説明しようとしている。けど、全…

純粋理性批判

少しサボったのでメモ。4 経験的思惟一般の要請から読むこと。

大学時代の

先生とお話しする機会があったのと、最近出された本を読む。「毒」という表現に上記のパイソンズの作品に通じるものがあるとか考える。

とうとう

『空飛ぶモンティ・パイソン』(原題:MONTY PYTHON'S FLYING CIRCUS)asin:B00005FHHO。で、観てみる。いわゆる名作スケッチである「ナッジナッジ」、「シリー・ウォーク」はたしかに面白い。字幕+時代(つまりは空間と時間)の制約で多少面白さが薄れてい…

そこに灰がある

単純なメモ。モンティ・パイソンのやったことと結びつくかどうか。本と映像を入手すること。 最近調べれば調べるほどつぼにはまる予感。

ビオスとゾーエー

金森修さんと小泉義之さんの対談(「いのち、ゾーエーとビオスの狭間で」『談』No.74所収)を読んで少し考える。この二人の違いを知っておくと(そしてその違いが対談で確かめられたことをあわせて考えると)二人の文章が微妙に対談への間接的な応答を含んで…

毎日かあさん

最後のほうの話、元夫鴨志田穣さんの描かれ方にショック。『アジアパー伝』のときと明らかにタッチが違う。

関係するのかな

今カントの『純粋理性批判』高峯一愚訳ISBN:4309241115ど、カントの理性は面白い。理性の二側面、ほっとけばどんどん経験から離れたことについても考えざるを得ない理性と、現在理性的という意味で使われている、その理性を適切な使用におさえることのできる…