実際に読んでみた

先日のコメントを受けて市野川さんのベンヤミン論を読む。ベンヤミンの『暴力批判論』の原文を読み解くことでよりベンヤミンの文章が持つ両義性(と言うべきか?市野川さんははっきりした解釈を示しているし。むしろベンヤミンの持つ複雑な、悪く言えばいやらしい文章展開と言うべきか?)を明らかにしている。
この読み方に従った場合、むしろデリダの読み方以上に脱構築的な文章をベンヤミンは書いていることになるのではないかと思う。原文を読むことがあまりない分、とても勉強になった。