ゲーム記事の雑誌

『CONTINUE』を読む。ひさびさにいい配置というか編集、企画が僕に対してストライクな雑誌だった。『ゲームセンターCX』の有野課長藤原氏による魔界村についての対談、ラレコさんとニポポさん(from トンガリキッズ)とサエキけんぞうさんによる対談、押切蓮介さんの「ピコピコ少年 癇癪」、この3連発がとても面白かった。
ラレコさんたちについてはyou tube内でかなり積極的な展開がなされているため(トップページにはいつも出てる)、ちょうど気になっていたところであり、タイムリーな話題だと思う。正直な話トンガリキッズB-DASH以降あまり出てこないところがあるけれど、それでもラレコさんの早回し音声技術とはアナログなデジタル(あるいはデジタルらしいデジタル)なところが似通っていて、相性がいいように思う(アナログなデジタル、あるいはデジタルらしいデジタル、と書いたのは前者が現在のデジタル技術に比した場合アナログな印象を受けるということ、後者がしかしそれこそがデジタルの本来の意味である離散性をよくあらわしているということ)。
魔界村については思い出深い。たぶん最初にお金を入れて遊んだゲームじゃないかと思う。PSを買ったのは受験が終わってからだったけど、最初に買ったうちのゲームに魔界村シリーズ収録のカプコンジェネレーションがあった。今はPS2版のクラシックコレクションを持っている。ちなみに僕はどれも一応クリアしたけど、初代魔界村が一番難しかったように思う。超魔界村の4面および6〜7面もなかなかだが、初代の城(5〜6面?)はたぶん20代に入ってベスト3に入るぶち切れモードだったような気がする。その点押切さんのマンガはそのあたりの心理描写が秀逸すぎ(魔界村をテーマにしているわけではないが)。『僕と姉とオバケたち』はカッパ君などのキャラクターを入れることで壊れすぎを防いでいるところがあるけど、今回のような発狂観察系もできることから話の作り方のうまさを感じる。絵柄的にも古谷実さんみたいに幅の広いマンガがかける人のように思った(個人的にはかずはじめさんとCuvieさんにも似通っている雰囲気を感じるんですが、どうでしょう?)。