誰がためにサイレンは鳴る

いよいよ目前に迫ってきたSIREN2asin:B000B41SD8。映画が同時に公開されるのでノベライズ、コミカライズされたものが出てた。一応両方とも読んだけど、コミカライズされているのは幻視が、ノベライズされているのは全体的なものがゲームとは違うなと思った。記号化されているのは敵キャラだけというか。あと、どうしても単線的なストーリー展開は避けられず、そのため1で言うloopの一つにしか見えない。ゲーム基準で書いてるためちょっと批判的に読めるかもしれないけど、面白いことには変わりない。それは世界観がしっかりしているからなんだろうけど。怖さは慣れを生み、それは新しい「怖い」を要求する。しかしそれは「怖い」を追究しているのか、それとも飼いならした怖さを追究しているのか。リングシリーズはノベルからゲーム化、コミック化されたりしたけど(らせん原作において、それがシニカルに描かれているラストシーン)、そういったことを考えてしまった(ネタバレになるので言わないけど、ノベライズとコミカライズを読み比べた感想は「資本主義と分裂症」)。