ジル・ドゥルーズ

前述のアンソロジーを読みながらつらつらと考える。まだまだ難しい人であることには変わりない(分厚い『資本主義と分裂症』二冊、『差異と反復』も未完読だからしかたないのかもしれないけれど)、けれど、これを読んでいるとドゥルーズ自身の議論嫌いに逆らうように、衝突、折衝こそが面白いと思えてくる(『折衝』は『記号と事件』の原題)。ドゥルーズが、ある意味で究極の食い違いによるぶつかり合いがあるだけだと考えていたことにそのよさがあるのかもしれない。
あと、ヒューム−経験論−プラグマティズムのつながりを提供するところとかを少し考えさせられた。