最近読んだ本。

学問論のところ。

昔にウェーバーの話で出てた客観性の問題について少し考える。この論文読んでても、どうも社会の複雑性を一刀両断する、というのではなくて、「理想型(理念型のこと?)」はもとで、あくまでそこからの分析にウェーバーは力点を置いている気がする。まあそうやってまどろっこしい分析をしているのが、と言われればそうなのかもしれないけれど。

結構難しい。通俗化する、ということは簡単にする、という意味ではないことを再確認。
あと、入門書という意味からして本当はこれをもとに『意味の論理学』とか『差異と反復』を読め(この本の水準で)というのが最大のメッセージなんだろうけど、『意味の論理学』の箇所を読んで、GMやクローンに対する日本人の拒否感がなんとなくわかりかけた気がする(客観視できそうな気がする、という意味。僕も決してこの種の考え方から自由ではないので)。