やっと出た

その音楽の<作者>とは誰か リミックス・産業・著作権
増田聡『その音楽の<作者>とは誰か リミックス・産業・著作権』2005、みすず書房。1999年に出された博士論文がもととのこと。現在はいろいろなところで活躍されている方であるが、その原点ともいうべき本である。
ちょっとしか読んでないけど、これはヤバイ。面白すぎる。高校のとき読んでた『remix』とか、覚えているところが引用されてるし。カバーしなければいけないところがかなり広範囲に抑えられてるし(著作権法としての法学、技術としての工学、産業論、カルチュラル・スタディーズとしての社会学、何より音楽が芸術の一形態にあることに伴う美学(分析美学含む))。
もともとこういうことに興味がある僕にとっては必読だし、迷惑かえりみず他の人に読むことを強要してしまいそうな本だ。
強いて今不満を挙げればもうちょっと早く出てくれればということしかない。しかしそれも書き直しの必要性や、現在の出版状況からすれば仕方ないと納得はできる。
僕の夏の課題図書入りほぼ確定の一冊。