プロ倫

第一章
・2「資本主義の「精神」」(pp.38-94)
・3「ルッターの天職概念」(pp.95-136)
前者は「お金をもとにしたお金儲け」が「エートス」となっている資本主義の精神を慎重に論じている(単なるお金好き、吝嗇、風潮などとは区別される)。後者ではルターのBerufという言葉の分析が中心(注が異様にあるのがこの著作の特徴だけど、ここではそれが言語の変遷に与えられている)。ルターのBeruf概念(訳語)が即座にウェーバーが論じようとする(つまり、資本主義の精神に影響を与えたとする)プロテスタンティズムとはちょっと違うみたい。世俗的労働を重視はしたが、個々の職分をわきまえ、お金儲けに走ることを薦めてはいない。