散財

最近買ったもの。

  1. 現代思想フッサール特集号asin:4791712064青土社、2009。
  2. 『男と女』asin:B001G6RB7W、2008。
  3. 『男と女2』asin:B002L48FZ0、2009。

1はフッサール特集か、というとそうでもないような(間文化論とか、精神分析とか。いや、フッサールからヒントを得てきているのはわかるけど)。最初の価値論はフッサール倫理学(あるいは美学)としての価値も高いとは思うけど、リアルとイデアルの関係からカントの認識論に価値論を読み込んでいくそのやり方までを取り扱っている点で、むしろフッサール思想そのものの一貫性が認められるという点で僕には面白かった。公刊された文書では『論理学研究』から『危機』まで読んでやっと得られるような(一方で著作間の断絶として認識されざるを得ない)フッサールの考え方の流れがよくわかるテキストであるように思う。あと、かつて『フッサール現象学asin:4771015015で評判が高かったザハヴィの文章がわかりやすいように思った。ちゃんと読もうと思っている間に売切れてしまっていたので、今回読んでみて、買っておくんだったと後悔する。
2、3はなぜかこの時期に買ってしまうカバーもの。つるの武士さんのもそうだけど、原曲が結構かぶるので、つい買うのを躊躇してしまっていたが、聞いてみるとそれぞれのデュエット相手が個性的であるためか、思ったより新鮮。個人的には『真夏の夜の夢』(with 岡本真夜)がよかった。かつての「ゆらゆら」の流れを受けているものの、この人こんなに艶っぽく歌えるのか、と見直した。