フロイトについて

現在は『夢判断』ISBN:4102038035ど、ちょっとそれとは別にメモなどを。


フロイトと言えば汎性論、エディプス・コンプレックスに目が行きがちだけど、そのエネルギー(リビドー)の発生論的問題と考えれば、わかる気がしないでもない。つまり、何かに向かうパワーを人はどこから手に入れるのだろうか、ということだ。二次的な入手方法、つまり移し変え(転移)はあるけど、その転移元になるエネルギーはどこから来るのだろうか、そういうことを考えていたのではないだろうか。


フロイトの考えは隙だらけだと今でも思ってるけど、その自己言及的なところは面白い。精神分析は引きこもる代わりに精神分析自身による解体の危険をつねにはらんでいるような気がする。これは夢判断のフロイトの願望充足説を否定するという願望充足を行っているという趣旨の夢判断を読んでいたときに思いついたことだ。