本屋で

ベルクソン『創造的進化』
ヘーゲル『哲学入門』
デュルケム『社会学的方法の規準』
を購入。岩波文庫重版によるもの。あとは立ち読みで『九鬼周造随筆集』も読む。
僕は学生時代二年生でベルクソンを習い、三年生で西田幾多郎を初めとする日本の哲学者を習った(って書くと出身ばれそうだな…)。その僕が読みたかったものの一つに「ベルクソンの思い出」(?記憶が不確か)という九鬼がベルクソンに会った当時のことを書いた随筆があるのだけれども、今回の重版にはそれが所収されていた。

九鬼がベルクソン本人に「神秘主義的ではないか」と尋ねたり、『持続と同時性』に関してアインシュタインについてどう思うかを尋ねていたりと、今でも通用する問いをし、それに対する答えを短いながらも引き出しているという点で印象に残った。他にも学生時代、研究者時代、ドイツ占領下でのベルクソンの態度と言った人となりの部分についても書かれており、短いながら有益な情報が詰まっていたと思う。