パピエ・マシン

ジャック・デリダの『パピエ・マシン』の下巻が出る。メディアについて論じている部分で、紙媒体だけでなく、それこそ電子テキスト上のものにまで気を配る必要があるといった主旨の部分を読んで、最近のlivedoorフジサンケイグループとの株争奪戦を思い浮かべてしまう(誤解のないように言っておくけれど、デリダは決して単純に紙から電子テキストへ移行すべきだとはいっていない。両方の違いについて、そして何より書き付ける、その場所、媒体として両方に共通することへの考察は欠かしていないように思われる。上巻がその考察にやや近いか)。