景品はどこに消えた?
これに化けた↓。
- ジャック・デリダ『アデュー』、藤本一勇訳、岩波書店、2004。ISBN:4000220268
デリダ本買いすぎ。けど、これはプチ続き物になっている他者についての考えに資するところ大。「アデュー」だけ読んだけど、それだけでもツッコミが必要なところがあると思う。できれば年末年始でこれの書評書きたいとか思ったり。
しかし、こういうのを読めば読むほどフッサール、ニーチェが大事なのかと思ったりする。フッサールは超越論的現象学というのがそもそもどういうものなのかということについて。ニーチェは、肯定の問題ということについて。デリダがレヴィナスについて書いているのをどう読んでも一つのウイしかないようにしか読めない。そこをウイ、ウイという二重肯定に絡めている本とかあればいいのに(デリダはジョイスについての『ユリシーズ グラモフォン』だけど)。また、ドゥルーズも『批評と臨床』の中でそれについて述べているけれど、二人がニーチェについて議論を交わしているところではまたどうも違うみたいだし(正義について。『ニーチェは、今日?』)、ここらへんは面白いと思うんだけど。