『世界の名著』デューイ

「論理学」第二章から第五章まで。最初はつまらないかと思ったけど、第二章で生物学的な側面、第三章で文化的な側面をじっくりやった後に(ここまでも正直まだつまらない)、第四章でそれらの関係(常識の領域と科学の領域との関係の問題)は認識論でも存在論でもなく、問題相互の関係をとらえるという点で論理学の分野であるとするとバチッとピースがはまる感じがして面白くなる。逆に言うとここまで読まないと面白くないんじゃないかと思う。第五章はアリストテレス論理学論。アリストテレスの論理学は動かないもの(本質、存在)についての論理学であり、(デューイのいう)現代の論理学は関係をとりあつかう論理学なので二つの論理学を同じにしてはいけない、でも、アリストテレス論理学的思考は必要だ(現代の科学と常識とを結びつける、動かないものについての論理学?)ということか。存在が与えられるとか、こういう文脈で使うんだということを(ジェイムズ読んだときも思ったが)意外に思ってしまう。